豊かな水辺とともに歩む。歴史と新興住宅の街、船堀~一之江散策

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水辺豊かな江戸川区。
そのなかでも、歴史的にも河川や堀とともに歩んだ歴史を持つ街、船堀~一之江。
江戸川区の散策第1回は、まずこのあたりを歩いてみたいと思います。

圧倒的な存在感「タワーホール船堀」

船堀駅前に降り立ちます。
タワーホール船堀

まず目に飛び込んでくるこの施設、船堀が誇る「タワーホール船堀」です。
この施設の中には、江戸川区内唯一の「あれ」があります。

そう。ある程度の都市なら一つや二つは必ずある、「映画館」です。

江戸川区は、船堀にある「船堀シネパル」が区内唯一の映画館なのです。

タワーホール船堀は、江戸川区にちなみ「区民の乗合船」をコンセプトにしてつくられました。
上空から見ると船の形をしているこのホール、映画館以外にもコンサートホールや展望台も入っています。

いまでは江戸川区のシンボルとして愛されているのです。

船堀の地名由来の川、「新川」

新川

寛永6年(1629年)、現在の千葉県市川市行徳の塩田から江戸への塩の搬入路として、新川が開削されました。
「船が出入りする堀」という風情ある光景が、「船堀」の名の由来です。
中川にそそぐ河口には火の見櫓が再現され、登って周辺を一望でき、沿岸には千本桜の並木道が整備されています。
新川の和船
もうすぐやってくる花見シーズンには、花見の和船も運行。
江戸の情緒を味わいながら、のんびり花見が楽しめるスポットです。

早咲きの河津桜はもう咲き始めています。

早咲きの河津桜はもう咲き始めています。

日本最古の親水公園、「古川親水公園」

古川

新川から枝分かれする古川。
全行薬1.2kmお川辺は、実は全国の親水公園のモデルとなった、「国内親水公園第1号」なのです。
整備された緑道が続き、水遊びできる滝もあり、地域の散策路として親しまれています。

古川・2

自然の趣きそのままに。「一之江境川親水公園」

一之江境川

古川の親水公園に続き、一之江境川にも親水公園が。
江戸川区の中南部は、水の都、江戸川区を象徴するように、親水公園が整備されているのです。

ここには新中川の自然水が流れており、水生生物や水辺の植物と触れ合うことができる公園です。
夏には3カ所の水辺広場で、水遊びが楽しめます。

区の7割が海抜ゼロメートル地帯の江戸川区。
しかし、それでいながらも河川や海辺を積極的に利用し親しむ姿が、江戸川区の大きな特徴です。

マンション・アパートの圧倒的比率 船堀

それでは、歴史ある街、船堀の現在の様子を見てみましょう。

都心へのアクセスが良い都営新宿線沿線だけあり、駅周辺には新興のタワーマンションや、比較的新しいアパートが立ち並んでいます。

船堀マンション

この利便性の高いマンションやアパートには、意外な国の方々が多く入居されています。

それは、インド人のIT技術者。江戸川区はインド人の人口が東京一多い区なのです。

現在の日本は、IT大国であるインドから、多くの技術者が流入しています。
そして、利便性の高い東西線沿線から都営新宿線沿線に居を構えているのです。

戸建て住宅が増える一之江~二之江

これに対し、一之江の南「二之江」に出ると、戸建て住宅が目立つようになります。

二之江

古い建物もありますが、建設中の分譲住宅もあちらこちらに見られ、比較的新しい住宅街が形成されつつある様子がうかがえます。

分譲住宅

以前人気だった23区西部や三多摩地区は、世田谷区を除き人口増加が一段落、今は23区東側から東京湾沿岸地区の区画整備が進み、
利便性も高まったこともあり戸建て分譲住宅が立ち並ぶようになったのです。

若返る街、そして国際化する「江戸川区」。それを象徴するような光景が、船堀から二之江、そして一之江周辺に広がっているのですね。

さて、次回は同じく都営新宿線沿いの、瑞江(みずえ)~篠崎周辺を歩きます。
お楽しみに!

 

 

test エディター:津倉 深根雄
下町に該当する区をめぐっていると、平日放課後でも公園で子供たちが元気に遊んでいる様子にあふれています。
いま私の住んでいる23区西側では、平日の公園は閑散としたもの。
子供の声にあふれている街は、ゆるやかに活力を生み出していく街ではなかろうかと感じますね。