池袋を中心に様々な街のカラーが点在する区、豊島区

東京区部の北部に扇状に広がり、西は練馬区、東はっ文京区に接する豊島区。
東西に幅広い区域を持つこの区に、というと皆さんどのような区の表情を思い浮かべるでしょうか?

東西に満遍なく存在する名所スポット

豊島区、と言われて何も調べなくても思いつくもの、と言ったら、以下のようなスポットでしょうか。

・サンシャイン60がそびえたつサンシャインシティ
・秋葉原や中野に並ぶ、アニメ・オタク文化の中心地、池袋駅周辺
・おばあちゃんの原宿、巣鴨
・夏目漱石、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン )、永井荷風や竹久夢二、そして初代江戸家猫八など文豪や噺家が眠る雑司ヶ谷霊園・区の西部、南長崎にあった、手塚治虫や石森章太郎、藤子不二雄が居住していたトキワ荘

これらのスポットを地図上で見てみますと、中心に池袋、その少し南に雑司ヶ谷霊園。東側には巣鴨、西の南長崎のトキワ荘跡となり、区内に満遍なく様々なスポットが点在していることが分かります。

区内を放射状にカバーする鉄道路線

スポットが点在する理由のひとつに、鉄道路線の存在があります。
区の中心は南北方面に埼京線が伸びており、池袋を中心として南から東方面に山手線、東側には東京メトロ丸の内線。
西側には西武池袋線、東京メトロ有楽町線、西武有楽町線などが伸びています。
また、池袋を素通りする形で都電荒川線が走り、巣鴨・西巣鴨には東京メトロ南北線が通っています。
そして、それらの駅を網羅するバス路線も存在し、区内の公共交通機関は非常に充実しているのです。

交通機関の側面からみれば、池袋を中心として非常に住みやすい区、と言えるかもしれません。

M1層・F1層の単身世帯が多い区

豊島区は、中野区と同じく「木賃ベルト」に位置しているため、単身世帯向けの木造アパートが密集していました。
現在では建て替えも進んでいますが、密集具合は相変わらず。

このような単身向けアパートが多く、池袋を中心に立教大、学習院大学、東京音楽大学など大学もあり、また都心部への交通の便も良いこともあり、区内人口に占める20~34歳までの男女(M1・F1層)の比率が非常に高い区となっています。

池袋駅周辺の若者文化の盛り上がりは、このような人口構成が如実に表れたものなのでしょう。

「消滅可能性都市」という現実

「消滅可能性都市」というのは、2010年から2040年までの間に、20~39歳の女性の人口が5割以下に減少すると推計される自治体です。
23区で唯一、豊島区がその認定を受けています。

若年層が多いのになぜ?と思われるかもしれません。
人口密度は23区中最も高く、20代の人口割合もトップ状況はありますが、20歳未満の女子の割合が低いことがその理由のひとつです。

もう一つの理由は、人口の流動性。
単身世帯が多く、いくら人口が多くても結婚を機に区外に出てしまう、という状況があります。
2人以上の世帯で住む住居の数が不足しているのです。
このため、豊島区では子育て世帯の支援や住居環境の充実に力を入れ、結婚後や子育て世帯でも暮らしやすい区に転換を図る施策を打ち出しています。

過去の遺産を抱えつつ、少しづつ転換していく豊島区。
様々な街のカラーが同居するこの区を、次回から2回に分けて散策してみたいと思います。

test エディター:津倉 深根雄
Web業界(主にEC業界)に十数年身を置いていた、モータースポーツ大好きなフリーライター。
夫婦でシクロツーリスト(自転車旅人間)。新婚旅行は本州~九州縦断の自転車旅。
この時、「人の心を動かすのは、サービス内容や集団ではなく、人のキャラクターとの触れ合い」なことを悟る。