自然豊かなかつての田園地帯を歩く-練馬区・石神井公園とその周辺の姿-

練馬区商圏分析シリーズ散策編の1回目は、自然豊かな石神井公園周辺を歩きます。
23区内でも有数の自然豊かな地域。のんびりと散策してみることにしてみます。

自然と水の豊かな公園・石神井公園へ

練馬区民の憩いの場、そして花見の名所でもある石神井公園にやってきました。

石神井公園

石神井公園は、園内に「石神井池」と「三宝字池」の2つの池があり、井の頭池と善福寺池と並び武蔵野三大湧き水池として知られています。

三宝寺池は昔から武蔵野台地から地下水が湧き出る池として知られていました。1958年に公園と整備され、当地の自然を生かし園内には国指定の天然記念物である沼澤植物群や雑木林があり、自然や野鳥と共存することができるようになっています。

三宝寺池

また三宝寺池側には散策路があり、自転車の乗り入れも禁止され、ゆったりと23区に残された豊かな自然をゆったりと散策できるようになっています。
現在では年々水量が減少しており、景観維持のため人工的に地下水を揚水しています。

園内には野球場が3面、野外ステージやボート場もあり、園に隣接する形で売店も存在しています。

一方石神井池は、武蔵野の景観を保護する目的で人工的に作られたもので、もともとは三宝寺池から周辺の田んぼに水を引いていた水路がありました。
三宝寺池の整備の前に、人工的に水路をせき止め池としたものです。

田園地帯の名残を残す石神井川

石神井公園のわずかに南側に、石神井川が流れています。

石神井川

石神井川は、小平市の花小金井を源とし、西東京市、練馬区、板橋区、北区を東方面に流れ隅田川に注いでいます。
かつては田園地帯を流れる小川程度でしたが、高度成長期には周囲の宅地化に伴いドブ川と化してしまいました。
しかしその後、周辺の下水道が普及、現在では水質もかなり改善され、コイやモズクガニなどが生息しています。
かつて中山道のあった板橋区側には桜並木もあり、練馬区側でも転々と桜が植えられており、春先には散策客でにぎわうのです。

世界初の絵本美術館・ちひろ美術館

石神井公園から南下すると、閑静な住宅街に「ちひろ美術館」があります。

ちひろ

やわらかなタッチの子供の絵本で知られるいわさきちひろ。
一目見ると記憶に柔らかく残る彼女の絵は、たとえいわさきちひろの名を知らなくとも、一度は目にしたことがあるでしょう。
そんないわさきちひろの絵本たちを展示している「ちひろ美術館」は、彼女が最後の22年間を過ごし、数々の作品を生み出した自宅兼アトリエ跡に建てられた美術館です。

ちひろ2

いわさきちひろの死後3年が経った1977年、に、世界初の絵本美術館として「いわさきちひろ絵本美術館」(現ちひろ美術館)は開館しました。
その後2002年に改装され、愛用したソファに座って絵を観ることができる展示室や、より忠実に復元されたアトリエ、彼女が愛し育てた草花や樹木が植えられた「ちひろの庭」など、彼女の作品や世界の絵本画家の作品を楽しむことができます。

なお、現在の館長は黒柳徹子さんが勤めています。
2月は全日閉館となっていますが、3月より再開し、様々な企画展も開催されています。

さて、次回の散策は、練馬区にありながら他の区の名前がついているあの遊園地、そして新興住宅街を散策します。

test エディター:津倉 深根雄
石神井公園は暖かくなればピクニックに最適の場所。
野外の舞台もあり、様々なイベントも開催され1日過ごすことができる公園です。
また、かつては田園地帯だったこともあり、水の豊かな土地。ゆっくり散策されてはいかがでしょうか。