堀内洋助カメラマンの「絶景を行く」~「早春の夜を彩るシラスウナギ漁の集魚灯」~

春が近づく徳島へ!

堀内洋助カメラマンの「絶景を行く」の第4弾。
これまで四国を中心に撮影紀行をおこなっていますが、今回の撮影地はその3県目、阿波踊りで有名な徳島県です。

「早春の夜を彩るシラスウナギ漁の集魚灯」

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堀内洋助カメラマンのコメント

徳島県徳島市の吉野川河口
 徳島県徳島市の吉野川河口付近で2月24日未明、ウナギの稚魚を取るシラスウナギ漁を撮影した。真っ暗な川面に黄や緑色の集魚灯をともした小舟が絶えず動き回って漁をする。稚魚は光に集まる習性があるので、川面に強い光を照らしておびき寄せるのだ。輝く光は、まるで大きなホタルのようにも見える。早春の夜を彩る幻想的な光景に魅了された。
 シラスウナギの体長は5センチほど。フィリピンのマリアナ海溝の深海で誕生し、黒潮に乗って太平洋沿岸を回遊し、日本の川にたどり着く。漁の最適日は月明かりのない、新月の大潮前後。稚魚は干潮から満潮にかけて、潮の移動とともに川を遡上する。集魚灯に寄ってきた瞬間、小さなたも網ですくいとる。撮影した日は午前2時から4時すぎに小舟が多く、50隻以上を数えた。漁期は毎年12月から4月まで。
 夜の川面を彩る幻想的な光景は、徳島市の「とくしま市民遺産」に選定される。人気のビュースポットは(下流から)阿波しらさぎ橋、吉野川大橋、吉野川橋の歩道から。漁は主に、干潟になっている南岸周辺でおこなわれる。この日は吉野川大橋に多くの写真愛好家と観光客が集っていた。河川敷や土手に駐車スペースがある。
 シラスウナギはその後、養殖されて成魚として出荷される。近年、歴史的不漁が続いているが、今年は全国的に豊漁という。この夏はウナギの値段が安くなるだろうか。楽しみだ。

【撮影データ:ニコンD850 AF-Sニッコール24~70ミリf2・8 30分の1秒 絞りF2・8 ISO3200】

大歩危・小歩危にやまびこ打線、眉山が見守り、米津も愛した(?)吉野川

吉野川は、山深い四国の中央部から紀伊水道に流れ込む四国が誇る大河です。
上・中流域には、その険しさで名を馳せる渓谷「大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)」(「こなきじじい」の故郷!)に、昭和の高校野球ファンにはお馴染みの「やまびこ打線」で甲子園を沸かせた「池田高校」があります。

そして、今回の撮影地となった河口を見下ろすのは徳島市の眉山。
さだまさし原作の小説で映画化もされたことでも知られています。
その由来は、文字通り、眉に似ているからだとかなんとか。
いずれにしても、徳島のシンボルです。

そして、当地のスターといえば、今を時めく、歌手の米津玄師さん。
2018年のNHK紅白歌合戦では、鳴門市の大塚国際美術館から生中継を行ったことは、記憶に新しいですね。

今に昔に多くの名所や人を育んできた吉野川。
その絶景を皆さまのお手元にぜひ。

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